ベネッセハウス「作品鑑賞ノート」導入のお知らせ
ベネッセアートサイト直島では作品の鑑賞を通じて、自己・他者との対話や、自分にとっての「Benesse」(よく生きる)とは何かを考える体験を大切にしています。この度、作品との対話をベネッセハウス宿泊者の方により気軽に楽しんでいただくための体験型鑑賞ツールとして、4月より「作品鑑賞ノート」を導入いたしました。
ベネッセハウスでは、65室の客室に全て異なる作品が展示されています。ご宿泊者の方は客室内の各作品とともに設置されているQRコードをご自身のスマートフォンやタブレット等で読み取り、デバイス上で質問に答えながら体験していただきます。お部屋でゆっくりとくつろぎながら、作品鑑賞による体験を言語化したり、ご同伴者様や過去に同じお部屋に泊まった方と意見を共有したりすることで、よりじっくりと作品と対話しアートを通した「自分だけの答え」を見つけていただくことを期待しています。
ベネッセハウスのお部屋でじっくりと、新しい鑑賞体験を楽しんでみませんか。
ベネッセアートサイト直島での対話型鑑賞プログラム
ベネッセアートサイト直島では2010年より対話型鑑賞プログラムを導入しています。ファシリテーターや他の参加者との対話を通じて、作品を自分なりの視点で鑑賞するためのプログラムです。
作品を見て気になったことや抱いた印象などを表現しグループで共有するプロセスは、作品への見方や考えが深まるだけでなく、自分自身の新たな一面を発見することにもつながります。
対話型鑑賞とは?
ファシリテーターとの対話を通じて作品を鑑賞する手法。まず作品をよく見てから、グループで互いの感想や意見を語り合うことで、 時間をかけてものごとをみる「観察力」、根拠に基づき体系的に考える「批判的思考力」、他者と問題解決を行う「コミュニケーション能力」などを総合的に養います。
1980年代後半にMoMA(ニューヨーク近代美術館) で始まった鑑賞教育プログラム「Visual Thinking Strategies(VTS)」をベースとしたこの手法は、近年国内の美術館でも広く取り入れられており、教育分野のみならずビジネス界でも注目を集めています。
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